マルコの福音書紹介
要節 10:45「人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです。」
マルコの福音書の著者は、バルナバの甥で、ペテロの霊的な子どもであるマルコとして知られています。彼の家はイエス様の最後の晩餐の場所として知られる「マルコの屋根裏部屋」であり、オリーブ山で裸で逃げた青年(14:51,52)が著者マルコとして知られています。記録年代は、ペテロの殉教とエルサレム滅亡の中間時期であるAD65-70年と見られています。
マルコの福音書はローマで執筆されましたが、当時はネロの迫害が進行し、全ての聖徒たちが殉教に直面している緊迫した状況でした。著者はこのような聖徒たちに勇気と激励を与えるために、本書を記録し、これを通して、イエス様がエルサレムで過ごされた受難を記録するのに、多くの部分を割愛しました。
本書の主題は10章45節「人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです。」によく現れています。そのためか、他の共観福音書にみな出て来る系図が、ここには出ていません。著者は、ここでイエス様の受難が単なる受難ではなく、仕えるしもべとして贖いの代価としての苦難であることを話しています。また、本書は行動派のペテロの影響を受け、すなわち、すぐに、という言葉を41回も使いました。
貧しい時代であるほど、望まれる人は、仕える人であり、十字架を愛する十字架の兵士です。私たちが御言葉を通して、「仕えるしもべイエス様」を学び、この時代に仕えるしもべであり、イエス様の十字架を愛する十字架の兵士になるように祈ります。